本書は、ソフトウェア開発における上流工程から設計までをカバーした本です。アジャイルにソフトウェア開発を行う方法について書かれています。要求をユースケースにまとめ、概念モデルを書き、ビジネスプロセスをモデル化して、設計を行う。一連のソフトウェア開発の流れに沿って、アジャイルに進めるにはどうしたらよいのか、どうUMLを活用したらよいのかについて説明されている本です。
筆者の経験則が随所にちりばめられており、経験の少ない人でも理解しやすくなっています。UMLを使ったモデリングの方法について書かれている本ですが、図の書き方については書かれていません。本書は使い方の本です。
非常に読みやすい内容で、納得できる部分も多いです。重要事項についてだけ書かれている、そんな感じのする書籍になっています。このボリュームで4,200円は安いと思います。