タイトル
ワークブック形式で学ぶUMLオブジェクトモデリング―「ユースケース駆動」でソフトウェアを開発する
著者
ダグ ローゼンバーグ (著), ケンドール スコット (著), Doug Rosenberg (原著), Kendall Scott (原著), 今野 睦 (翻訳), 長瀬 嘉秀 (翻訳), テクノロジックアート (翻訳)
出版社
ソフトバンクパブリッシング
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数少ない「ICONIXプロセス」について書かれている本です。ICONIXプロセスは、「ユースケース駆動」で進める軽量な開発プロセスです。UMLを用います。分析・設計・実装の各段階の前後のトレーサビリティを重要視します。

ICONIXプロセスでは、「ロバストネス分析」を行います。分析の「what」と実装の「how」のギャップを埋めるために使われます。本書はこのロバストネス分析に使われる「ロバストネス図」というUMLの拡張(ステレオタイプを使う)も解説しています。

本の作りは非常にシンプルでかつ実践的になっています。各章の最初の数ページで、その章のポイントを解説します。その後、実際に起こりやすい間違いトップ10という形で実例を解説し、演習問題を解くという流れになっています。

実際にICONIXプロセスを体験しながら覚えたい人、ロバストネス図って聞いたことあるけどどんなものなんだろうと思っている人。そういう人に本書はおすすめです。演習を行いながら読み進められるので、頭に残りやすいのが特徴です。

特徴

ICONIXプロセスに関する数少ない書籍

私が知る限り、ICONIXプロセスについて書かれている本は本書と『ユースケース入門―ユーザマニュアルからプログラムを作る』くらいだと思います。(違ったらごめんなさい) 開発プロセスは理論より実践しないと身につかないと思います。

本書は、「ワークブック形式」ということで、演習が多く載っています。実際にICONIXプロセスを実体験できるので、プロジェクトで使う前に評価できるところがうれしいです。

内容的にはそれほど難しくなく、平易な日本語で書かれています。モデリング初心者の人でも読みこなせるレベルの本だと思います。

ロバストネス図ってなんだ!?

本書は「ロバストネス図」についても解説しています。ロバストネス図とは分析(what)と実装(how)のギャップを埋めるために用いられる図で、UMLで表すことができます。

ICONIXプロセスではこのロバストネス図を使った「ロバストネス分析」が重要な位置を占めます。この分析手法に関しても、実践を通して学ぶことが出来ます。

モデリング初心者からどなたでもためになる本です。おすすめの一冊です。

参考

  • ロバストネス図を描くには本書は必須
  • ユースケースを駆動する。最高レベルのユースケース記述書。
  • ユースケースを書くためのケーススタディを多く収録。