タイトル
業務モデルとデータモデルの考え方
著者
松本 聡 (著)
出版社
翔泳社
Amazonで購入する

僕は最初この本を読んだとき、内容をあまり理解できませんでした。それは、趣味でしかモデリングをやっていなかったからです。つまり、業務の知識がまったくなかったのです。

本書は、業務をどうデータモデルに落とすか、ER図に落とすかというところを解説しています。そこには、どんなツールを使うか、どんなフローを書けばいいのかといったことまで含まれています。

「なんだか実務をこなしているみたい」と、読後は思いました。それくらい、実践よりの本になっています。データモデリング初心者でも読みこなせる優しい文章になっていますが、業務知識がないと読み進めることがつらいです。

特徴

業務プロセスの話も含まれている

データモデルの本と言うのは、実はあまり業務プロセスについて触れられていなかったりします。

本書は、業務プロセス、ビジネスフローについても書かれています。ビジネスの現場でモデリングを使うには、当然ビジネスプロセスの話も必要になってきます。本書は、業務プロセスの分析とモデリングを一緒に解説しています。

ツールの解説が豊富

例えば、ビジネスフローについて解析したいとき、便利なのは「Xupper(ケン・システムコンサルティング)」であったり、IDEF0のツールとして有名なのは「All Fusion Process Modeler(コンピュータ・アソシエイツ)」であるといったことが本書では挙げられています。

モデリングの説明ばかりでなく、ツールの説明までしているところが、実際の現場で役に立ちそうだといえます。ツールだけでなく、命名規則の話や、識別子のつけかたの話など、盛りだくさんです。

参考

  • データモデリングってどうやるんだろうという人にご紹介!
  • データベース設計を理解したいひとにおすすめ
  • データベース設計ってどうやるんだろうという人にご紹介!