タイトル
できる人のモデル思考力 -データモデルはこう使え!!
著者
勝藤 彰夫 (著), 石ヶ森 正樹 (著)
出版社
技術評論社
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ビジネスマンだからこそモデリングを覚えるべきだ!」本書はこう主張しています。その根拠は、システムはビジネスでやりたいこと(What)を具現化したものだから、ビジネスマンがモデリングを覚えてシステムのモデルを整理できることが一番正確で一番早いから、です。

しかし現実はそうかんたんには行きません。ビジネスマンにはモデリングを覚えることよりももっと他に優先度の高いことがあります。だからこそ、RFP(提案依頼書)作成の代行サービスが流行っているのです。

本書は、そんな時間の無いビジネスマンに、モデリングという作業を分かりやすく短時間で身に着けてもらうための本になっています。SI業務でデータベース設計をやったことがある人や、要件定義やシステム分析をバリバリにやっているコンサルタントやSEには少し物足りない内容になっています。

特長

ビジネスのモデル化とはビジネスルールを記述すること

モデリングという作業は、モノを整理する作業です。モデリングは別にシステム開発だけにかかわる技術ではありません。色々なものを、色々なときにモデリングという作業を通して、整理し、理解することが出来るようになります。

システム開発にスポットを当てて考えてみると、ビジネスマンは何をモデリングするべきなのでしょうか?それは、ビジネスルールなのです。システムが行うことと言うのは、このビジネスルールを実行することに他なりません。

本書では、このビジネスルールのモデリングに焦点を当てています。ビジネスルールのモデリングをさらに詳細化すると、データプロセスインターフェースに分けられます。この中で、データに重きを置いて考える方法論にDOA(データ指向アプローチ)と言うものがあります。

本書の後半は、このDOAについての説明と、DOAの考え方でデータモデリングを行っていく実際の方法を説明しています。

参考

  • データモデリングをさらに詳しく勉強したいならコレ!
  • データモデリングとは何か?もっと基礎的で、もっと実践的な解説はコレ!
  • DOAの権威による、彼独特の表記法で学ぶ方法論
  • データベース設計方法論。T字形ERモデルと言えば分かる人にはわかる