秀和システムの「図解標準」シリーズ、Perl/CGI編。初心者には文法を覚えるための本として使えて、上級者には忘れたときに思い出すためのリファレンスとして使える本です。

初心者向けにどこが良いのか。それは、図入りなので、初めてでも動作がイメージできるところです。オライリー本を読んだことがあれば想像がつくと思いますが、やたら詳しいけど初めてきく話だからイメージがわきにくい。本書はそんな本ではないと言うことです。

上級者向けには何が良いのか。本書は、「この通りに進めると掲示板が出来上がります」のような何かを作り上げながら覚えていくといった類の本ではありません。ですので、あの文法ってどうだっけとか、この動作ってどうなるんだっけ、といったリファレンス的に使いたいときに便利になっています。

初心者本より詳しく、上級者本よりイメージがわきやすい、図解標準シリーズの「最新Perl/CGI」は結構使える本だと思います。

タイトル
独習C#
著者
ハーバート シルト (著), 矢嶋 聡 (監修), Herbert Schildt (原著), スリーエーシステムズ (翻訳)
出版社
翔泳社
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「独習」シリーズのC#版です。独習シリーズを読んだことのある人なら、大体想像はつくのではないでしょうか。本書は、プログラミング言語C#の文法書です。

基本となる文法から入って、最後はライブラリの説明で締めくくるような感じです。他の言語を知らない人でも本書一冊でC#の文法は理解できるでしょう。JavaやC++の言語を知っている人からすると、差分だけ知りたいと思うでしょうが、本書は他の言語との対比等は一切書かれていません。

Amazonの書評でも書かれているように、プログラミング初心者はまず、C#で何が出来るのか、何をしたら良いのかを学べる書籍から入るほうが無難だと思います。プログラミングの経験はあるが、一から(文法から)C#を学びたいと言う人におすすめの本です。

中身は、非常に分かりやすく解説されています。日本語がおかしくて読み進められないということは無いはずです。

タイトル
できる人のモデル思考力 -データモデルはこう使え!!
著者
勝藤 彰夫 (著), 石ヶ森 正樹 (著)
出版社
技術評論社
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ビジネスマンだからこそモデリングを覚えるべきだ!」本書はこう主張しています。その根拠は、システムはビジネスでやりたいこと(What)を具現化したものだから、ビジネスマンがモデリングを覚えてシステムのモデルを整理できることが一番正確で一番早いから、です。

しかし現実はそうかんたんには行きません。ビジネスマンにはモデリングを覚えることよりももっと他に優先度の高いことがあります。だからこそ、RFP(提案依頼書)作成の代行サービスが流行っているのです。

本書は、そんな時間の無いビジネスマンに、モデリングという作業を分かりやすく短時間で身に着けてもらうための本になっています。SI業務でデータベース設計をやったことがある人や、要件定義やシステム分析をバリバリにやっているコンサルタントやSEには少し物足りない内容になっています。

『なぜシリーズ』の第5弾となるオブジェクト指向に関する書籍です。「オブジェクト指向」というキーワードは一時期Buzzwordでした。それは、オブジェクト指向をプログラミングの道具として説明したり、概念だけを説明したり、UMLを使った設計技法のことを指して説明していたりと、知らない人が聞いたら混乱してしまうような説明しかされていなかったためです。

実際には「オブジェクト指向が現実世界をそのままソフトウエアに表現する技術である」という説明は間違いです。

本書

この説明が示すように、オブジェクト指向を本当に理解し、使いこなすには、オブジェクト指向に関する誤解を解く必要があると思います。本書はその手助けをしてくれる、正真正銘、本物のオブジェクト指向入門書です。

オブジェクト指向のキーワードに惑わされて疲れてしまった人、オブジェクト指向って難しそうだから敬遠していた人、オブジェクト指向を理解してみたい人、おすすめの一冊です。

JSFでカスタムコンポーネントを作るときの覚書きです。参考にした『JavaServer Faces完全ガイド』は、ツリーコンポーネントをカスタムコンポーネントとして作る手順が載っていました。

ここでは、カスタムコンポーネントを作るときに必要となるパーツと、注意点などをまとめておこうと思います。カスタムコンポーネントは大きく、入力用のコンポーネントと出力用のコンポーネントの2つに分けれます。入力用のコンポーネントはリクエスト間で値の保存・読み込みやデコードレンダリングなどを行わなければなりません。出力用のコンポーネントの場合は、値を保持し、エンコードレンダリングを行うことで機能を表現します。

ここでは、出力用のコンポーネントの話をしています。説明が断片的なので、上記の本を読んだほうが手っ取り早いかも・・・ ^^;

[参考]

タイトル
プログラミングの心理学―または、ハイテクノロジーの人間学
著者
ジェラルド・M. ワインバーグ (著), 木村 泉 (翻訳), 久野 靖 (翻訳), 角田 博保 (翻訳), 白浜 律雄 (翻訳)
出版社
毎日コミュニケーションズ
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本書は、哲学や心理学といった学問の切り口からプログラミングという作業について書かれたものです。

  • プログラミングとは何か?
  • プロフェッショナルとアマチュアの違いは何か?
  • プログラミングの学習方法について
  • プログラミング言語による設計について

といったことについて書かれています。

実際にプログラミングをしている人も、プログラミングという作業がどういうものかということを考えるきっかけを与えてくれる本です。仕事で仕方なくプログラミングをしている人も、学校の宿題だからプログラミングしなければならない人も、趣味で好きでやっている人も、読む価値のある本田と思います。

読んですぐに実践で使える本ではありませんが、本書を読むことでプログラミングという作業への思いが変わると思います。

Unix,Linuxで使えるコマンドラインの覚書です。使えそうなコマンドがあれば、随時更新していこうと思います。もし、間違いなどありましたら、連絡いただけると助かります。

申し訳ないですが、コマンドを実行した結果は保証しません。ご自分の責任でお願いします。 <( )>

タイトル
夢を実現する戦略ノート―世界一のメンターが教える
著者
ジョン・C.マクスウェル (著), 齋藤 孝 (著)
出版社
三笠書房
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本書は、「成功者が心得ていた戦略」について書かれた本です。戦略というと、とっつきにくいイメージがあるかもしれませんが、言ってしまえば「成功者の金言集」です。短い言葉でずっしりと心にとどまる言葉が、成功者の背景と結果とを元に書かれています。

人生は旅である」。目的を知り、自分自身が成長し、他人の利益のために自分を犠牲にすることが成功する旅の3大原則と書かれています。

本書に書かれている言葉はすべてとてもいい言葉、人生を成功させるために必要な言葉ですが、こうも多くの言葉が詰め込まれていると、ちょっと安っぽく聞こえてしまう感じがしました。ただ、本書で言いたいことは首尾一貫していますので、読みやすいことは確かです。

成功とはなにか?そんな疑問を解決してくれる一冊になると思います。

タイトル
ユースケース入門―ユーザマニュアルからプログラムを作る
著者
ダグ ローゼンバーグ (著), ケンドール スコット (著), Doug Rosenberg (原著), Kendall Scott (原著), 長瀬 嘉秀 (翻訳), 今野 睦 (翻訳), テクノロジックアート (翻訳)
出版社
ピアソンエデュケーション
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本書は、ICONIXアプローチに焦点を当て、その中でロバストネス分析の方法について解説している数少ない書籍です。

ICONIXアプローチとは、ユースケースからオブジェクトモデルを導き出すアプローチのことです。ユースケースは、ユーザの視点で書かれたシステムが提供するサービスを表すものです。ユースケースを中心にモデルをおこすことで(ユースケース駆動)、要求が変化した場合にどこのモデルを変更すればよいか分かりやすくなります。

ロバストネス分析とは、ICONIXアプローチにおいて、ユーザの要求(What)をモデルの実装(How)に結びつける役割を持ちます。これにより、要求から実装、実装から要求のトレーサビリティが向上します。

本書は、あまり語られることの多くないICONIXアプローチとロバストネス分析を説明するものです。非常に本質を突いた説明がされていて、ユースケースの実用的な使い方についても学べます。

薄い本ながら(140ページ弱)、その内容の濃さは読んでみればわかるでしょう。非常にためになる良い本です。対象読者は、ユースケースについては知っているが使い方がいまいちよく分からない人、ロバストネス分析に興味がある人です。

タイトル
UMLによるオブジェクト指向モデリングセルフレビューノート
著者
荒井 玲子 (著)
出版社
ディー・アート
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本書は、モデルを検証する視点を学ぶ本です。UMLで書かれたモデルの適切さ正しさをどのような観点で評価すればよいか学べます。

クラス図を描いたけど、本当にコレでよいのか。シーケンス図上ではこうなっているけど、コレで上手くいくのか。こんな疑問に答えてくれるのが本書です。主にクラス図シーケンス図ユースケース図について書かれています。

対象読者は、初心者モデラー、設計を行うSEです。プログラマーにはあまり関係ない内容だと思います。

設計に正解はない」と言われますが、十分に適切であるかの評価は出来ます。それは本書を読めば分かるでしょう。