秀和システムの「図解標準」シリーズ、Perl/CGI編。初心者には文法を覚えるための本として使えて、上級者には忘れたときに思い出すためのリファレンスとして使える本です。

初心者向けにどこが良いのか。それは、図入りなので、初めてでも動作がイメージできるところです。オライリー本を読んだことがあれば想像がつくと思いますが、やたら詳しいけど初めてきく話だからイメージがわきにくい。本書はそんな本ではないと言うことです。

上級者向けには何が良いのか。本書は、「この通りに進めると掲示板が出来上がります」のような何かを作り上げながら覚えていくといった類の本ではありません。ですので、あの文法ってどうだっけとか、この動作ってどうなるんだっけ、といったリファレンス的に使いたいときに便利になっています。

初心者本より詳しく、上級者本よりイメージがわきやすい、図解標準シリーズの「最新Perl/CGI」は結構使える本だと思います。

特徴

とにかくかゆいところに手が届く

「はじめての○○」、「ここからはじめる○○」というような、200ページ弱の入門書を2冊くらい買って、「よし!Perlを勉強するぞ」と意気込んだはいいが、いまいちパッとしない。

この原因はおそらく、動作がイメージできないからモヤモヤしてしまうのが原因だと思います。本書は、「図解標準」と銘打っているだけあって、図が多いです(図と言うより、動作例といった方が適切かもしれませんが)

何かを作りたいという明確な目標があり、そのサンプル例を探していると言うのなら、そういった例が載っている本を探すほうが懸命です。そうではなく、Perlって一体どうやって書けばいいんだ〜という理論から入りたい人は、本書がおすすめです。

参考

  • 初めてのラクダ本。Perlのことをちょっと知ってる人は、ここから入るのもいいかも
  • 通称ラクダ本。Perlのバイブルです。
  • クックブック vol.1。アレはどうやってやるんだろう?を解決します。
  • クックブック vol.2。DBへの接続等、ちょっと異色な部分を取り扱います。