タイトル
UMLシステム設計実践技大全―アッと驚く達人の技
著者
テクノロジックアート (著), C&R研究所 (著), 橋本 大輔 (監修), 長瀬 嘉秀
出版社
ナツメ社
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タイトルは別として、UMLに関しての一般的な知識とある程度の使いどころを理解するには良い本だと思いました。全体的に絵や表をたくさん使っていて、UML初心者には非常にとっつきやすいと思います。ただ、タイトルの『アッと驚く達人の技』や『実践技大全』といった部分に引っかかったUMLの知識のある人には、少し物足りないかも知れません。

本書はUMLをシステム開発の現場で使うための最初の一冊です。ユースケースの意味や使いどころ、クラス図の描き方や注意点、シーケンス図の流れやワンポイントなど、それなりに使える知識が載っていました。

特徴

本書の特徴はなんと言っても絵と表非常にたくさん載っている点でしょう。初心者向けの非常にわかりやすい丁寧な言葉で説明してあり、UMLについての大体の知識は抑えられると思います。

しかし、タイトルがすこし大げさすぎるのがマイナスポイントだと思いました。中身は完全に初心者向けなのに、『達人の技』、『実践技』などの大げさな言葉につられて買ってしまうと少し物足りなく感じると思います。タイトルは6分くらいに受け取って、UML知識の整理やシステム設計時におけるUMLの使い方を学び始めるに、本書をおすすめします。

本書で説明されているUMLは、「ユースケース」「クラス図」「シーケンス図」「アクティビティ図」です。実践で使われている主な4つの図についてのみ説明しています。この辺りがおそらく『実践技』の由来でしょう。図の描き方やポイント、注意点や考えどころを絵と表を中心に説明していますので、ぱらぱらめくっているだけでもイメージが頭に残るようになっています。初心者におすすめの一冊です。

参考

  • もう少し高度なUMLの使い方を学びたい人に

  • かなりおすすめのUML実践本です。

  • モデリングに関して、僕が非常に尊敬している方による一冊です。