タイトル
Javaプログラミングの処方箋
著者
宇野 るいも (著), arton (著)
出版社
翔泳社
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対象読者は、「Java入門を終えて、実務や実際のアプリ開発に着手する初級者」な感じです。『Effective Java プログラミング言語ガイド』ほど濃い内容ではありませんでした。言語の基礎を学び終えて、Javaプログラミングの基礎を身に付ける時に有効に利用できそうです。

内容は、鉄則ということでこの場合はこうするべしという感じのことが50程載っています。「開発環境に関する鉄則」、「実装に関する鉄則」、「テスト、デバッグに関する鉄則」、「設計に関する鉄則」と、扱う範囲は結構広い感じです。そのため、内容は多少物足りない部分もあります。

言語仕様を理解した後に、実際の業務に利用できるレベルに成長するための実用本として活用できます。本書をマスターした後は、更なるステップのために『Effective Java プログラミング言語ガイド』を読むのをおすすめします。

タイトル
サーバーサイドJavaプログラマー養成講座―ケーススタディで実践するオブジェクト指向開発プロセス
著者
レッドフォックス (著), 勝又 啓太 (著), 河野 勝則 (著), 浅利 和範 (著)
出版社
ソフトバンクパブリッシング
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「サーバーサイドJavaがはじめての人向け」の本でもなく、「J2EE技術をフルに使って複雑なアプリケーションを開発する人向け」の本でもありません。本書は、その中間「『はじめてのJSP&サーブレット』は読んだけど、次に何を読めば上達するの?」という人向けになっています。

当然、サーブレット・JSPとは?という初歩的なことは書いてありません。逆に、J2EEシステムの設計技法やアンチパターンについても書いてありません。本書に載っているのは、オーソドックスなJ2EEアプリケーションのアーキテクチャを適用した場合の開発ケースです。

企業プログラマーとしてデビューしたけど、本格的なJ2EEアプリケーションは初めてと言う人向けの書籍になっています。内容的にも、無難なところで収まっていると言う感じです。濃すぎず、薄すぎずと言ったところです。

J2EEアプリケーション開発者としてデビューした時は、「アーキテクチャ」なんて言葉を始めて聞いたし、「UML」なんて言葉は知りませんでした。DAO(Data Access Object)パターンやMVC(Model View Controller)パターンなんてのも、イメージすらわきませんでした。本書では、実際の開発プロセスを流れにそって進めているので、開発というものの雰囲気をとてもよくつかめるようになっています。

タイトル
Webアプリケーションのセキュリティ完全対策―不正アクセスや情報漏洩を防ぐ
著者
徳丸 浩 (著), 田畑 拓 (著), 三好 雅貴 (著), 園田 健太郎 (著)
出版社
日経BP社
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セキュリティーとか個人情報保護とか、ソフトウェア開発においても守るべきこと、気をつけるべきことがたくさんあります。特に、Webアプリケーションでは、不特定多数のクライアントから、ネットワークを通じてアプリケーションを動作させます。

クライアント側で何を行われているか、サーバーサイドからでは分からない分、スタンドアローンのアプリケーションに比べて、注意する点が多くあります。入力値のチェックから、SQLインジェクション、セッション乗っ取りなど、さまざまなことに対処しなければなりません。

本書では、Webアプリケーションに焦点を当てて、実際の攻撃方法とその予防策を例を挙げて説明しています。Webアプリケーション開発において、最低限対応しなければならないことが分かりやすく説明されています。本書に載っている予防は、ベター(better) ではなく マスト(must) の要件になります。

タイトル
JUnitによるテストファースト開発入門
著者
サイバービーンズ (著), 今野 睦 (監修)
出版社
ソフトバンクパブリッシング
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「実装を行った後のテスト」と「実装を行う前のテスト」の違いを明確にしてくれる解説が多く、非常にためになりました。本書の中で「テストファースト」とは、「実装を行う前にテスト設計を立てること」だという、非常にシンプルな定義がされていて、テストファーストをはじめて聞く人にはわかりやすいのかなと思いました。

テスト段階で考えるべきことを重点的に解説してあり、プロジェクト中のテスト管理についてまで書かれていて、現場の開発者向けのテスト実践書という感じがしました。

テスト担当者や、これからプロジェクトに参加する開発者の人向けの本です。テストツールとして、「DBUnit」などのツールにも触れられていて、本書一冊で、現場のテスト実践のベースができてしまう気がしました。

とても参考になる事が載っているので、初学者の方におすすめです。自分なりの「テストファースト論」ができている人には、知っていることばかりかもしれません。

タイトル
プログラマの「本懐」 ~アーキテクトという選択
著者
山本啓二 (著)
出版社
日経BP出版センター
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「アーキテクト」という役職は、プログラマに近い場所から、ビジネスマンに歩み寄る綱渡しを行う職業です。ただ技術を極めれば良いと言うわけではなく、ビジネスだけを知っているのでもない。両方のいいところをあわせもった職業と言えます。

本書は、アーキテクトという役職を、時には美しく、時にはシビアに紹介しています。単なるプログラマで終わりたくはない。それでも、プロジェクトマネージャーになるよりは、技術を極めたい人に、読んで欲しい一冊です。

アーキテクトの役職を、仮想プロジェクトを通して説明しているため、実際の業務における仕事が分かりやすく解説されています。一つの例だとして受け取ればいいと思いますが、かなり面白そうな職業だと言うことが分かると思います。

アーキテクトは、チームプレイであるソフトウエア開発の中心で、ITスキルとヒューマンスキルを両輪に、プロジェクトを成功に導きます。そんなアーキテクトの役割を感じてもらえる一冊だと思います。プロジェクトマネージャーに関する書籍と言うのはあれど、アーキテクトに焦点を合わせた書籍と言うのはまだまだ少ないです。そんな中で「アーキテクトとはなんなのか」を身近に感じれる一冊になっています。

タイトル
巧みな提案ができる人 できない人 知的生きかた文庫
著者
中島 孝志 (著)
出版社
三笠書房
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提案とは、問題解決力である」。本書は、ビジネスにおける日々の問題点を、提案によって改善する方法、 ノウハウ を非常にたくさんの事例を元に解説しています。どちらかと言えば、How(どのように) の視点が多く、提案書の書き方等も載っています。

提案と聞くと、提案の話し方だと思ってしまうが、本書は話し方の実用書ではない!提案とは、工夫・改善であり、どの点に着目して工夫・改善を行うとよい結果になるのかと言う点を体系だててまとめています。

以下目次です。

  • 1章 仕事に革命を起こし、自分の夢を実現させる、それが「提案力」!
  • 2章 まず”何を提案するか”―この「着眼力」を鍛え上げろ!
  • 3章 問題発見→アイデア展開→企画提案」これが”いい仕事”の七つ道具
  • 4章 提案して”人を動かす”技術―効果的な表現術から「提案書」作成まで!
  • 5章 人の10倍成果を上げる「営業マン

“ほんの少し”変化を起こすだけで、効果は十分。提案による工夫・改善は、日々の積み重ねによって効果を発揮してきます。また、ビジネスにおける問題点が、提案による改善の着眼点になってきます。本書は、仕事を画期的に変える、「仕事の魔法=提案力」を授けてくれます。

タイトル
巧みな説明ができる人できない人 知的生きかた文庫
著者
中島 孝志 (著)
出版社
三笠書房
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優れた「説明力」は、問題の核心をついて、相手に納得できる答えを導き出させる武器になります。巷では多くの「How to本」といわれるような、どういう風に人と話したら分かってもらえるとか、こういう風に人に接すると幸せになれるといったことを説明する本がたくさん売っています。本書もその一つだと言ってしまっていいと思います。

巧みな説明、つまり相手に理解してもらえる説明をするにはどういう点に気をつけて話せばよいか、相手を納得させる資料はどういう風に作ればよいのかといった事を中心に本書は構成されています。

  1. あらゆる「問題」をすっきり解決する、この「説明力」!
  2. 「巧みな説明=いい仕事」の絶対法則!
  3. 複雑な問題を「簡潔に伝える」技術
  4. あなたの「説明力」を格段にアップさせる七つの鉄則
  5. “誰でもわかり、絶対誤解されない”七つの実践テクニック
  6. “信頼される自分”を作る最高の演出法
  7. この「説明力」で必ず人は動く!
  8. 「巧みな説明」ができる人の人生開拓法!

すぐに使える話術を手に入れることができます。普段、説明力がないなぁと感じている人や、人前でプレゼンをする機会が多い人におすすめです。

Hibernate は O/R マッピングツールと呼ばれる、リレーショナルデータベースとオブジェクトモデルとの間を埋めるフレームワークです。

関連するテーブルのオブジェクトを管理する方法が、十数種類あります。Index of Relationships のサイトに、Hibernate でサポートされる関係の一覧が載っています。非常に分かりやすかったのですが、さらに理解を深めるために、車輪の再発明をしてみようと思います。

こちらのサイトでも、Hibernate 入門記 - koichik」 はすごい ・・・ (^^;

参考

Hibernate は O/R マッピングツールと呼ばれる、リレーショナルデータベースとオブジェクトモデルとの間を埋めるフレームワークです。

関連するテーブルのオブジェクトを管理する方法が、十数種類あります。Index of Relationships< のサイトに、Hibernate でサポートされる関係の一覧が載っています。

ドキュメントも豊富にそろっていて、リファレンスマニュアル (日本語翻訳済み) が非常に参考になります。マニュアルの中から、気になった部分や使えそうな部分だけを抜き出しておきます。

[参考]

Hibernate は O/R マッピングツールと呼ばれる、リレーショナルデータベースとオブジェクトモデルとの間を埋めるフレームワークです。

Hibernate は独自のオブジェクトクエリ言語 HQL を使って、非常にハイパフォーマンスな検索を可能にしています。それだけでなく、高度なキャッシュ機構など、実行時のパフォーマンスを向上させる機能が盛りだくさんです。

ドキュメントも豊富にそろっていて、リファレンスマニュアル (日本語翻訳済み) が非常に参考になります。マニュアルの中から、気になった部分や使えそうな部分だけを抜き出しておきます。

[参考]