タイトル
巧みな提案ができる人 できない人 知的生きかた文庫
著者
中島 孝志 (著)
出版社
三笠書房
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提案とは、問題解決力である」。本書は、ビジネスにおける日々の問題点を、提案によって改善する方法、 ノウハウ を非常にたくさんの事例を元に解説しています。どちらかと言えば、How(どのように) の視点が多く、提案書の書き方等も載っています。

提案と聞くと、提案の話し方だと思ってしまうが、本書は話し方の実用書ではない!提案とは、工夫・改善であり、どの点に着目して工夫・改善を行うとよい結果になるのかと言う点を体系だててまとめています。

以下目次です。

  • 1章 仕事に革命を起こし、自分の夢を実現させる、それが「提案力」!
  • 2章 まず”何を提案するか”―この「着眼力」を鍛え上げろ!
  • 3章 問題発見→アイデア展開→企画提案」これが”いい仕事”の七つ道具
  • 4章 提案して”人を動かす”技術―効果的な表現術から「提案書」作成まで!
  • 5章 人の10倍成果を上げる「営業マン

“ほんの少し”変化を起こすだけで、効果は十分。提案による工夫・改善は、日々の積み重ねによって効果を発揮してきます。また、ビジネスにおける問題点が、提案による改善の着眼点になってきます。本書は、仕事を画期的に変える、「仕事の魔法=提案力」を授けてくれます。

特徴

提案力とはいったいなんなのか?

提案というのは、アイデアや発想に優れた人だけができる特別な技術ではない。誰でも、いつでも、どこでも簡単にできる能力なのである。

本書

提案力を発揮するには、「9つ質問」という着目点があります。

What?
何をしているのか?ほかに違うことができるのではないかを考える。
Who?
誰がしているのか?もっとほかにできる人はいないのかを考える。
With whom?
誰としているのか?もっとほかによいパートナーがいるのではないのかを考える。
Why?
どうしてその仕事が必要なのか?なぜそうするのかを考える。
Where?
どうしてそこでするのか?もっとよい場所がほかにあるのではないかを考える。
When?
いつするのか?その時期・時間より、もっといい場合があるのではないかを考える。
How?
どうしてその方法でするのか?もっと他のやり方はないのかを考える。
How often?
その回数でいいのか?もっと頻繁に、もっと少なくしたほうがいいのではないのかを考える。
How much?
いくらコストがかかっているのか?もっと多く、もっと少なくしたほうがいいのではないかを考える。

提案力というのは、一歩一歩よりよい方向へ導く「改善」を行うことです。その提案は効果が少ないかもしれない。けれど、少しでもよくなるのであれば立派な提案力だと言えます。少しずつの提案が、大きな成果を出すきっかけになります。

おすすめポイント

本書は、「提案力」という仕事で生きる技術を学べる非常によい本だと思います。文庫本ですから、会社の行き帰りに読むことができます。仕事の効率をよくするために本書を読むことは、「改善」だと思います。

改善、改善と言って、何を改善するといいのか、どう改善するといいのかという事は、自分で発見していくのが一番体に染み付くことだと思います。しかし、すぐに成果を出したい場合や、とりあえずはじめてみたい人に、本書を強くおすすめします。How の部分が惜しげもなく解説されているので、すぐにでも使えます。

実用書と言うのは、筆者の押し売りになりがちです。しかし、本書は事例の紹介が先行し、それに関してポイントを述べる感じで進められているので、筆者の押し売りと言うよりはむしろ、どこでも使える技術・パターン解決集のような感じでもつかえると思います。

技術は知っていて損はありません。本に書いてあることを実践し、それを改善していくことで自分の力に変えていければいいと思います。ビジネスマンにおすすめの一冊です。

参考

  • 「説明力」にポイントを置いた、実用書です。
  • こちらは、「質問力」にポイントを置いた実用書となっています。