本書は、インフラの技術者たちがあみ出した設計方式を概念化・抽象化して名前をつけたインフラのデザインパターンを紹介するものです。 プロジェクトマネージャ、システム企画や導入の意思決定を行う人、インフラの設計や評価を行う人のために技術書になっています。
本書の特徴として次の点があげられます。
- 全てのデザインパターンは特定の製品に依存していない
- 要件定義や基本設計などの上流工程で使うことを意識して構成されている
本書には、パターンの特徴を把握しやすいように簡潔な図がそれぞれのパターンに用いられています。 プロジェクトに必要な要点からインフラの設計が導き出せるようになっています。
127のパターンが挙げられていて、インフラのパターンにそんなにあるのがびっくりですが、一通りパターンを抑えるだけでも結構なボリュームになります。 が、それだけインフラ設計は細かく、大事なポイントを抑える必要があるということです。 インフラ設計を担当するエンジニアにオススメの一冊です。