『J2EEパターン 第2版』で紹介されているパターン + トランザクション、メッセージング、アンチパターン といった構成になっています。J2EEのデザインパターンに関する書籍としては、かなり上位のレベルの本です。
デザインパターンは、Javaプログラマならどこかで一度は聞いたことがある、良い設計の模範のことです。繰返しあらわれる設計に名前を付けて管理したものです。本書は、J2EEにおけるデザインパターンの解説書、リファレンスになっています。
オライリーから出版されているというだけで、かなり濃い内容で詳細に書かれていることが分かると思います。本書は、オライリー本にしては珍しく、とても分かりやすいです。
J2EEデザインパターンを勉強したい人。良い設計について学びたい人におすすめです。実際に使う機会がまだないとしても、良い設計とはどんなものなのかということを勉強しておくことは良いことです。J2EEのデザインパターン本で迷ったら、本書を購入してみてください。
特徴
J2EEパターンのことで書かれていないことはない!
とにかく詳しく、幅広い知識を得ることができます。すべてのパターンが書かれているというのは言いすぎかもしれませんが、本書の内容以外の情報が必要になる場合と言うのは、特殊な案件か、濃い中でも濃い分野だと思います。
ソースコードが多い
サンプルとなるソースコードが多いです。文章を読んでイメージがわかないときでも、サンプルコードを読めば何が言いたいのか理解できるでしょう。オライリー本らしく、絵はあまり多くないです。文章とソースコードで読ませていく本です。
参考
- J2EEパターンについて分かりやすく書かれています。
- エンタープライズ系のシステムを構築する場合のパターン集