「リファクタリング」とは、プログラムの振る舞いを変えずに、内部設計を改善する技術です。良い設計が生み出す利益は計り知れません。最初から良い設計を行うのは、非常に難しい技術が伴います。また、時間もかかります。
リファクタリングを行いながらプログラミングを進めることで、最初から良い設計を行おうとして時間がかかってしまうのを防ぐことが出来ます。本書は、そんなリファクタリングを、ワーク形式で勉強できる本になっています。
『リファクタリング』に載っている数十個の臭いに対するリファクタリングが載っています。臭いとは、リファクタリングが必要だと思われる怪しい箇所のことです。
本書の対象読者は、プログラミングをしたことがある人だと思います。一度でもプログラミングをしたことがあれば、臭いのする場所がなんとなく理解できるのではないかと思います。
特徴
本書の特徴は、実践形式つまりプログラムでリファクタリングを学べるところです。『リファクタリング』にも、ソースコードは載っていました。が、リファクタリングの手順に関するものがほとんどで、実際にリファクタリングの勘所をつかむには、四苦八苦する必要がありました。
本書は、一つの臭いに対して、複数の演習が用意されています。いくつもの演習を行っていくうちに、自然とリファクタリングの勘所が分かってくるように作られています。プログラミング経験の少ない人にもおすすめできる理由が、この演習が多いということです。
プログラミングの勉強に、リファクタリングの勉強に、一石二鳥の本書は、これからリファクタリングを勉強しようと思っているエンジニアの人におすすめです。
特徴
- リファクタリングの大元
- リファクタリングを現場で使うための本