コミュニケーションとは『相手を思う心遣いである』。これが私が本書を読んで一番言いたい主張です。本書では、「相手に興味を持つ(相手を知る)」「相手に興味を持たせる(出会いと別れのテクニック)」「相手に対して肯定的な姿勢を心がける」といったことに焦点を当ててHow toを紹介しています。
書籍のタイトルに『マインドマップ』とありますが、実際にはマインドマップのことにはほとんど触れられていません。「頭の中の思考状態」という意味でのマインドマップだと考えたほうが良いです。つまり、マインドマップの書き方や読み方についての解説書ではないということです。
コミュニケーションの本質は「相手にいかにいい気分になってもらうか」ということだと感じました。色々なテクニック(表現方法やプレゼントの渡し方など)を用いて、相手の印象に残りやすくするといったことにも触れられています。
人間としてのたしなみとして、「相手を思いやる心」は大切にしなければならないものだと思います。人は一人で生きているわけではないのですから。相手に拒否されるようでは、生きていけません。本書を読んで、「相手を思いやる心」に磨きがかかったような気がします(ちょっと偉そうですかね ^^;)
特徴
本書は「マインドマップ」に関する本ではありません。マインドマップの書き方や読み方には一切触れられていません。マインドマップとは何かが知りたい人は気をつけてください。
人間力の一つであるコミュニケーション力というのは、人によって色々な解釈があると思います。本書ではコミュニケーション力とは飛び切りの話し上手であり、聞き上手であり、より広い世界とうまく関わりあっていける
力のことだとしています。
本書の目次です。どんなことが書いてあるのか、イメージがつくと思います。
- 人の心を読む
- ボディ・ランゲージとその上手な使い方
- 耳は二つ口は一つ
- 聞き上手になる
- 人間関係を広げる
- 出会いからネットワークつくりまでのちょっとしたノウハウ
- 集団の中で悩まない
- 大勢の人に好印象を与える方法
- 態度の問題
- 常に相手に対しては肯定的な姿勢を心がける
- 交渉
- 味方を得て、人を動かす方法
- 人間関係のたしなみ
- いつ、何をすべきか
- 真の成功
- コミュニケーションの達人
- 複合知性の活用
- あなたのコミュニケーション力は必ず上がる!
コミュニケーションとは相手が居てこそ成り立つものです。一方的に話をすることでもなく、聞き役に徹するわけでもありません。そんなことを再認識するきっかけを本書からいただきました。
参考
- マインドマップを最初に勉強するならコレ
- マインドマップを使って読書をする
- マインドマップの書き方は、本書で
- 話上手に必須の力
- 聞き上手に必須の力