本書は初心者向けのSQL解説本です。SQLとは何か?データベースとは何か?と言うことをまったく知らない人が導入段階で読むレベルの内容です。
SQLはデータベース管理システム(DBMS)を扱うための言語で標準が定められています。もちろん、詳細部分では各DBMSに固有の関数などが加えられていたりしますが、本書ではDBMS固有の部分については省かれています。
SQL文でできることには非常にたくさんの数があります。文法を覚えるだけでも大変なのに、実行結果をイメージしてSQL文を見つけるのは、最初の段階では至難の業だと思います。本書は、基本的に見開きで一つの項目を解説しています。
左側のページではその項目の解説を、右側のページでは実行結果やデータ操作のイメージが図として載っています。SQL文のことだけでなくデータベースに関しての解説もあるので、本書を取っ掛かりにしてさらに詳しい書籍にチャレンジするのがいいと思います。
特徴
データベースに関する基本的な項目(データベースとは何か?データベースのモデルには何があるか?正規化とは?インデックスとは?ビューとは?など)が網羅されています。そして、SQLの基本的な文法と実行結果が解説される流れになっています。最後には、AccessというMicrosoftのDBMS製品を使った実際のサンプルも載っています。
非常に基本的な事項しか載っていないので、業務経験の在るエンジニアの方には物足りないと思います。本書がおすすめなのは、これからプロジェクトに配属になるような新入社員のプログラマやSEの人です。
図解シリーズは安くてわかりやすいので、非常に初心者向けです。ただし、知識を整理したい人なら、業務経験のあるエンジニアの方でも読んで損はないと思います。分かりやすいデータベースに関する書籍を探しているなら、本書はおすすめできます。
参考
- RDBMSの仕組みをやさしく詳しく理解できます。
- SQL文を覚えるには手を動かすしかありません。
- わかりやすくて理解しやすい、データベースを知るにはおすすめの一本
- データベースの設計を行うことになったら、本書は必読でしょう。
- 偉大なる幸三先生による、データモデリングのバイブル