「まるごと図解」シリーズは、とても分かりやすく技術を解説してくれます。この「オブジェクト指向がわかる」も例に漏れず、とても分かりやすくオブジェクト指向の世界をのぞかせてくれます。
本書は、オブジェクト指向を現実の世界に落として説明しています。図も多く、プログラミングコードも出てくるので、プログラマにも分かりやすいと思います。
オブジェクト指向をかじったことがある人、オブジェクト指向で飯を食っている人からすると、コレではオブジェクト指向を語っているとは言えないかもしれません。しかし、何も知らない人向けにオブジェクト指向を教える場合、本書のような内容のほうが分かりやすいのも事実だと思います。最初に始めるなら、このレベルからやるのもいいかもしれません。逆に、最初からちゃんとしたオブジェクト指向を学ぶのであれば、小難しい言葉が並んだ分厚い本を選ぶのもいいと思います。
『オブジェクト指向でなぜつくるのか』では、本書とはまったく違うアプローチである、「現実の世界との対比、オブジェクト指向と現実とは違う」というところからオブジェクト指向を説明しています。
特徴
オブジェクト指向の考え方には、いくつかあります。「現実世界を捉えたもの」をオブジェクト指向と呼ぶのか、「メッセージの相互作用」オブジェクト指向と呼ぶのか、「コンポーネントの相互関係」をオブジェクト指向と呼ぶのか。
たぶん、一番分かりやすくて解った気になるのは「現実世界を捉えたもの」と解釈することだと思います。本書はこの切り口からオブジェクト指向を解説しています。
広く浅くの知識を与えてくれる本書です、オブジェクト指向で分析・設計を行う場合の方法(UML)や実際にオブジェクト指向プログラミングのソースコードも載せてあります。カプセル化・継承・ポリモーフィズムがオブジェクト指向プログラミングの三大要素です。
UMLの表記法や、デザインパターン、アナリシスパターン、アジャイルプロセスであるXPの解説なども盛り込まれています。いい意味で内容は薄いので、通勤途中の電車などで読めるのがうれしいです。
参考
- オブジェクト指向でなぜ作るのか? 超おすすめ
- オブジェクト指向プログラミングを理解するのに、一番のおすすめはコレ
- オブジェクト指向に挫折してしまった人向けの本
- 広くちょっと深く学べる、リファレンスとしても使える。