タイトル
省メモリプログラミング―メモリ制限のあるシステムのためのソフトウェアパターン集
著者
ジェイムズ ノーブル (著), チャールズ ウィアー (著), James Noble (原著), Charles Weir (原著), 安藤 慶一 (翻訳)
出版社
ピアソンエデュケーション
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「省メモリプログラミング」、本書はメモリを節約したプログラミングを行うためのパターン集となっています。こういう場面にはこのパターンを適用するとこうなるといったことが載っています。

タイトルには「メモリ制限のあるシステムのための〜」とありますが、実際のところプログラマとして一皮むけたい人は本書のような濃い内容の本を読むのがいいと思います。

本書は、プログラミング歴1〜2年の人ではちょっと難しい内容かもしれません。適用できる場面もすぐにはないかもしれません。しかし、内容的には面白いものが多く、メモリの使い方だけでなくプログラミングの幅が広がることは間違いないです。

特徴

本書は、コーディングパターン集となっています。下記の5つの内容が盛り込まれています。

  1. 小規模アーキテクチャ
  2. 補助記憶装置
  3. 圧縮
  4. 小規模データ構造
  5. メモリ割り当て

この5つのカテゴリに関して、問題別のコーディングパターンが載っています。

業務で本書の内容が有効になるのは、組み込み系が主になるとは思います。ただ、それ以外の分野でも本書の内容を理解し、プログラミングの幅がふえることで、新しい解決法がひらめくようになると思います。ある意味、アルゴリズムの勉強だとおもいます。

内容的には結構難しいことや、なれないことが書いてあるので、プログラム経験が多い人のほうが理解は早いと思います。レベルアップしたいプログラマむけの本になっています。

参考

  • プログラマなら知っておいて欲しいアルゴリズムの本質
  • 品質と時間はトレードオフと言われていますが、プログラミングの現場でそれを両立するための本
  • 品質の良いプログラミングは、お客様だけでなく同僚も助けることになる