アスペクト指向を一言で表すなら、各プログラム(モジュール)から共通に利用される機能です。さらに、この機能はさまざまなモジュールにおいて横断的に利用されます。そして、モジュールの機能とは独立しています。
本書はアスペクト指向の概念を全体像を捕らえながら学べます。アスペクト指向の実装には色々あり、その中の一つである「AspectJ」をつかったプログラミングを行うための解説書になっています。
アスペクト指向で使われる専門用語を、例を交えて解説してあり、実際のコーディング例まで載っています。プログラマのための本だと言えます。説明は分かりやすいのに、かなり深いところまで解説してあり、AspectJを学ぶのに本書を読むのはかなり正解だと思います。
AspectJはJava言語用のアスペクト指向実装であるので、Javaプログラミングをおこなった経験がある人向けです。AspectJを触ってみたい人、アスペクト指向がどんなものなのか知りたい人は、本書を読む事をおすすめします。
特徴
アスペクト指向って何なの?AspectJを使うにはどうすればいい?AspectJのリファレンスが欲しい。これらの要求にこたえてくれるのが本書です。
豊富なサンプルコード、詳しい解説、AspectJを使いこなすための要素が本書には入っていると思います。実際に業務で利用する場合や、個人の趣味で利用する場合に、ほとんど不自由しないと思います。
アスペクト指向、AspectJのリファレンスがB5サイズになってしまったので、これはかなり便利だと思います。AspectJプログラマの皆さんは、机の上に本書をおいておくことをおすすめします。
参考
- アスペクト指向に関するWiki
- AspectJ入門
- 次世代エンジニアへのパスポートシリーズ第一弾
- 全米ベストセラー