ゲームプログラミングというのは、一般業務で使うアプリケーションとは違った、もっとテクニック重視の技法を使う必要がでてきます。ゲーム会社などでは、ひとつのゲームを作る為だけに、専用のツール(マップを作成するものなど)をつくることもあるそうです。そんな、ある意味変わったゲームプログラミングを、本書を通じて体験してみてはいかがですか?
特徴
本書はMicrosoft WindowsのVisual C++というプログラミングツール対応です。つまり、Windowsプログラミング用の本ということになります。
ゲームプログラミングと同様に、Windowsプログラミングも、少し癖があります。本書ではWindowsプログラミングに関しては必要最低限のことしか書いてありません。まあ、ゲームプログラミングに関する本なので、仕方ないというところですが、最初からつまづかないためにも、別に一冊Windowsプログラミング用の本を手元に置いておくことをおすすめします。
本書の内容はこのようになっています。
基本項目
- ウィンドウの作成(フルスクリーン表示)
- CGを読み込んで表示する
- 画像ファイルの書き込み
- CGの重ね合わせ
- 画面効果(ワイプ・スクロール・フェード・リージョンを使ったワイプ)
- CGの切り替え
- アニメーション(目パチ)
ゲーム作成(RPG・カードゲーム)
- マップの表示
- キャラクターの移動
- 戦闘(アルゴリズム・マップの表示)
- カード作成
- カードのシャッフルと移動
その他
- 音楽を演奏する
- DirectDrawを使う
- セーブデータ
- データ管理
僕が本書を購入した動機は、クォータービューのRPGを作りたいと思ったからです。本書で説明しているRPGは、ドラクエやFFとは違う、「戦略シュミレーションRPG」のようなタイプです。マスに沿ってキャラクターを移動させていくタイプです。
本書の解説は、わかりやすく技法(ワイプやスクロール)などを使ったときの効果や、リージョンを使ったときの注意点なども網羅しています。ゲームを始めて作る人には、本書に載っていることは知らないことだらけかも知れませんが、説明が図入りで丁寧なので、なんとかついていけるのではないかと思います。
ゲームプログラミングに関しての技法を身につけたいならば本書はおすすめです。
参考
- Microsoft 公式ホームページ
- 本書で使用されているツール、Visual C++ が欲しい人はこちら。Microsoftのツールは非常に優秀で、業務アプリケーションから、Windowsアプリ、ゲームまで幅広くサポートします。
- ロールプレイングゲームを始めたいならこちら
- Windows以外でゲームを作りたいならこれ!
- Javaでゲームプログラミングを始める方へ