本書は、非常に人気のあるJavaの入門書です。が、人気のあるわりにわかりにくいというのが本音です。確かに、独習とあるだけあって、一人で読み進めればある程度理解できます。しかし、本書は専門用語を最初から使いすぎ!「対象読者がプログラミングを始めて間もない人から〜」とあるわりに、「これじゃあ誰もわからねーよ」と突っ込みたくなります。
特徴
とまあ、あまり初心者にはおすすめできない本書なわけですが、カバーしている範囲は確かにすばらしい。
- Javaの基礎
- クラスとメソッド
- 制御ステートメント
- 演算子
- クラスの作成
- 継承
- インターフェースとパッケージ
- 例外
- マルチスレッド
- クラスライブラリの初歩
- 入出力
- ネットワーキング
- アプレット
- イベント処理
- AWT
- その他のテクノロジー
と、これを覚えたら独り立ちできるというレベルのことは書かれています。
本書よりもわかりやすく、本書よりもやさしいJavaの解説書は存在します。それでも、本書を選ぶのには理由があります。それは、専門用語をどのように使うかを学べる。最初から本書を使って学ぶことで、ほんとにわからない部分のみを補習すればよくなる。考える力がつく。これに尽きると思います。
厳しい環境でこそ、本領を発揮できるひとに、本書をおすすめします。
参考
- 「さすがに最初から厳しいのはむりだろ」って人におすすめなのがこれ!
- もう少し、変わった路線から学びたい人にはこちらをどうぞ
- 本格的なJavaの使い方を学びたければこんなのもあります。
- 現場で使える即知識。いかがですか?