タイトル
ディジタル作法 -カーニハン先生の「情報」教室-
著者
Brian W. Kernighan (著), 久野 靖 (翻訳)
出版社
オーム社
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本書は、現在のコンピュータシステムや通信システムがどのように動作しているのかを、ハードウェアとソフトウェアの両方の視点から解説している一般の人向けの本です。コンピュータのことをもっとよく知りたい、コンピュータがどのように動作しているかをもっと知りたい、そういった人にオススメの一冊です。

“D is for Digital” (ディジタル作法) は、コンピュータシステムや通信システムがどのように動作しているかを、簡潔に、それでいて細かいところまで丁寧に説明した本であり、自分たちが暮らしている世界のことをより良く分かっておきたいと考える一般読者(専門家ではない人)を対象にしています。本書では、今日の世界におけるコンピュータシステムや通信システムがどのように動作しているかということを、ハードウェアおよびソフトウェアからインターネット、Webに到るまで、ひととおり説明しています。

『本書』日本語版の刊行に寄せてより

コンピュータの理論、コンピュータの仕組みというのは情報系の大学であれば授業で習うと思いますが、情報系の大学を出ていない人にはコンピュータが実際にどのように動作して、コンピュータがなぜインターネットに繋がって、コンピュータがなぜアプリケーションを実行できるのかをきちんと説明するのは難しいと思います。情報系の大学を出ていても説明できない人もいますしね。。

本書は、大学で習うようなこれらの基礎的なことを一般の人にも分りやすい平易な説明や例を使って解説してくれている本になります。ハードウェアとしてのコンピュータ、ソフトウェアの集まりとしてのコンピュータ、PC以外のコンピュータ、コンピュータは色々な形をしています。1から説明をしたのではたった300ページで説明を終えることなど出来るはずはないと思います。

でも、本書を読み終わると一通りコンピュータのことを理解できてしまった気になります。さすがはカーニハン先生が書いただけのことはあるなと。コンピュータがなぜ動いているのか理解した人にオススメです!

おぼえがき

CPU

CPU はコンピュータが計算するを行うための装置のことです。最近の CPU は「2.1 GHz Intel Core Duo」というような記述があります。Intel は CPU のメーカで、コア(Core)というのは CPU と同じ意味になります。CPU はクロックと呼ばれる信号を使用して動作します。1秒間に1刻みする信号を1Hzといい、2.1 GHz は1秒間に2,100,000,000回動作するというわけです。

ビット・バイト

コンピュータはディジタル処理装置である。コンピュータは情報をビットで表現する。ビット列に寄って大きな情報が表せる。数値、文字、音、画像、動画、プログラムなどはすべてビット列で表される。