タイトル
情報技術のすべてがわかるSE教科書
著者
坪根 直毅 (著), 中島 尚紀 (著), 小川 創生 (著), 原田 辰彦 (著)
出版社
翔泳社
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システム開発の初心者から中級者の方を対象に、現場の開発で必要となる技術について詳細に紹介している書籍です。お客様から、「SEなら知っていて当然だ」と思われる技術はほとんどすべて載っていると思います。情報処理技術者試験の対策にも使えるほど、詳しく技術紹介されています。

  1. ネットワーク技術
  2. データベース技術
  3. 情報システム開発とオブジェクト指向
  4. セキュリティ技術
  5. Web系開発を例にとって

システム開発の現場で必要となる核の部分を網羅しています。システム屋として知らないでは済まされない必須の技術ばかり載っていますので、ピカピカの新人さんに特におすすめの一冊です。

特徴

特筆すべきなのは、全121のキーワードに関して、最低2ページの詳細な解説が載っていることです。全ページ数が482ページですから、1キーワード辺り、4ページほどの解説があることになります。

システム開発において、プログラミング言語の知識はもちろんのこと、ネットワークの仕組みや、データベースの考え方、セキュリティポリシーの評価方法など、必須の知識が数多くあります。

本書は、システム開発の現場に絞って、核となる技術キーワードを詳細に解説しています。長年開発に携わっている技術者であれば、知っていて普通の用語でも、新人SEにとっては聞いたこともない言葉だったりするわけです。

時間をかけてゆっくりと語彙を増やしていくのもいいですが、本書のような辞書としても使える書籍で、一気に頭に入れてしまうのも一つの方法だと思います。

新人研修のお供に、技術用語の辞書に、知識の整理用に、本書は満足して使えること間違いなしです。なんだか、本の押し売りのような感じですが、かなり実践で使える本だと思いますので、手元においておくことをおすすめします。

毎日、1キーワードずつ読んでいっても、十分満足できる質の本だと思います。非常に内容の濃い、息抜きに読める本です。

本書について (抜粋)

第1章:ネットワーク技術

ネットワークについての考え方から、各種のプロトコルについて、そしてネットワーク設計のはしりまでを説明します。特に、IPネットワークのプロトコルを中心に基礎的なプロトコルから最近のアプリケーションまでを扱います。

第2章:データベース技術

データベースの基本的な理論やRDBMS(関係データベース)、SQLに関わる理論を中心に説明します。企業のデータベースで重要となるトランザクションの保護や、大規模データベースの扱いについても詳解します。

第3章:情報システム開発とオブジェクト指向

情報システムを開発する際にシステム開発全体の流れを理解しておく必要があります。よって、計画・分析・設計・実装・テスト・運用といったさまざまな段階で何をどう行うのかを説明します。特に、近年重要であるオブジェクト指向に基づく開発については、別途取り上げます。

第4章:セキュリティ技術

セキュリティの概念、セキュリティポリシーなどのルール作りに加え、具体的なセキュリティ技術についても説明を行います。特に、昨今の不正アクセスや個人情報の流出、システム障害などの事例を鑑み、企業に必要とされるセキュリティの枠組みを中心に扱います。

参考

  • 基本情報技術者試験を受ける人におすすめの一冊
  • 技術用語の次は、業務知識です。