タイトル
UMLによるオブジェクト指向開発実践ガイド
著者
吉田 裕之 (著), 上原 忠弘 (著), 山本 里枝子 (著), 田中 達雄 (著)
出版社
技術評論社
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UML、Java、CORBA、COMなど、オブジェクト指向はソフトウェア開発にとってもはや当たり前の技術になっているが、実践に基づいた具体的なノウハウはいまだに少ない。本書の目的は、オブジェクト指向開発プロジェクト全体に標準的な体系を与え、またチーム全体がオブジェクト指向技術のスキルを蓄積しながら成長するテクニックを、現場で実践するう方々に提供することである。

本書表紙より

特徴

本書は、UMLを使ったシステム開発の手順をまるごと解説したまさに「実践ガイド」です。実装よりは、分析・設計を重視している感じです。どんなドキュメントが必要なのかという点から、詳細設計時におけるテストケースの作成方法まで書かれています。

本書の流れとして、

  1. オブジェクト指向の基礎(75P)
  2. オブジェクト指向開発技法の概要(70P)
  3. 要求分析作業(20P)
  4. 仕様分析作業(25P)
  5. 設計作業(11P)
  6. 詳細設計作業(25P)
  7. 実装作業(5P)

を網羅しています。ただし、割かれているページ数を見るとわかるように、実装向けというより、プロジェクトの最初で利用するための解説書という感じです。

解説は、わかりやすくは書いてあります。ただ、使われているUML図の説明や開発プロセスに関しての説明が少ないのが残念です。プロジェクトのどの部分で、どのようなドキュメントを作る必要があるのかという点を解説しているてんは、評価できると思います。

いちプログラマーの立場から、本書を読んでも本書のよさはわかりにくいかと思います。実際、僕もそうです。非常にいい事を書いているという雰囲気はしているのですが、少し学術向きかという点で、評価を下げてあります。

参考

+本書を読むには、まずこの本を読んでおくと良いと思います。


  • Javaによるもっと実践重視でプロジェクト開発を網羅している優良書です。